2025/4/26
【 微生物研究会】
これまでも述べてきましたが、微生物研究会は《土壌、植物、すべての地球の生き物に微生物の働きが必要》と考えて研究・活動しています。
そして《土壌微生物において、土の中は腐らせて発酵させるために嫌気性微生物の力が強く、植物の地上に出ている部分は成長を促すために好気性微生物の力が強い》という仮説を立てて堆肥作りをしています。
自然界の植物はそれぞれエネルギーの高さが違います。一番低いのが野菜、次に雑草、その次に竹、一番高いのが樹木です。
今までは約30種類の草を発酵熟成させて、エキスとして微生物が作り出す酵素を使っていましたが、現在では【地球にある3つの気】を使い、樹木のおがくずの発酵熟成に取り組んでいます。
言い換えれば、今までは嫌気性微生物の分解・発酵という特徴を活かした堆肥作りを中心に考えてきましたが、現在では好気性微生物の力を借りた堆肥作りをしているわけです。
嫌気性微生物の堆肥は、土壌が元気になるように。
好気性微生物の堆肥は、地上に出ている植物がたくましく成長していけるように。
それぞれ役割が違うのです。
【地球にある3つの気】とは、
1. ヒマラヤ山の気
2. 海の気
3. 地磁気
です。
まず、米ぬか、木のおがくず、草エキス、そして水を合わせて撹拌します。
するとすぐに反応が始まり、ジンジンとパワーを感じるようになります。
熟成が始まるのです。
1日か2日目には60度近くにまでなり7~10日で落ち着いてきます。
好気性微生物は嫌気性微生物に比べると、エネルギー・パワーが高いため、熟成の方法が違います。
堆肥の作り方はシンプルです。
作る際は畑の土を少し堀り、中に堆肥を入れ、ビニールシートを被せて雨風を防ぐようにしています。
何度か作っているうちに、不思議なことに気がつきました。
ビニールシートの下に、雑草が一切生えてこないのです。
最初は偶然だと思ったのですが、地域や場所を変え何度作っても、やはり雑草は生えません。
土壌には1グラムあたり数10億~数100億以上もの微生物がいると言われています。
これらの微生物は大別すると嫌気性と好気性の2種類に分けられます。
それぞれに性質が異なり、嫌気には酸素を嫌い分解・発酵させる役割があります。
そして好気は酸素を好み、吸収・成長を促す役割をもっています。
この嫌気性・好気性の微生物の働きにより良い土壌が作られて、植物たちが元気に育つのです。
当研究会では、これまで雑草については微生物たちの気を上げて発酵させていましたが、木を発酵させるにはもっと高い気が必要だということがわかりました。
現在では、杉や檜などの木を粉砕しパウダーにしたものを発酵熟成させて、土に返しています。
去年、その土壌で作ったナスとピーマンは夏の猛暑に負けず12月の霜が降りる頃まで収穫することができました。
微生物たちが自ら土壌の水分バランスをコントロールしているので、暑さや乾燥にも負けないのです。
よって長期間の収穫が可能となり、ナスもピーマンも1本の木から350個以上もの大収穫となりました。
もっとすごいことに、この農法で育てた野菜は生で食べてもエグ味がなく、甘くて美味しいのです。
ナス、ピーマンはもちろん、ブロッコリーやホウレンソウなども生で食べた美味しさに驚かされます。
野菜にある筋も感じず、柔らかいのです。
これらの野菜があまりにも評判が良かったので、公的な検査機関で栄養分析の検査をしたところ、ポリフェノールやカルシウム、カリウムなどの数値が高いことがわかりました。
微生物研究会の農法で育てた無農薬の野菜は、美味しい上に、栄養分析でも裏付けられた数値を出しているのです。
そして、この農法のすべてが環境に優しいのです。
運営:微生物研究会/NPO法人地球友の会
問い合わせ先:gpnouhou2@gmail.com