2024/9/22
【 植物と野菜と草の発酵】
ラオスでは、乾季のカチカチの土壌が土壌微生物の働きで再生しました。
しかし日本では、同じ方法でやってもうまく行きません。
本来、日本の土はラオスとは比べものにならないくらい良いにもかかわらず、土壌微生物の働きが弱くて長続きしないのです。
3年ほど悩んで、日本において仮説を立てて研究してきました。
そうして一つの結論が出ました。
日本の土は化学肥料と農薬づくしで、土壌微生物が生きられないのです。
日本では、土壌微生物の働きがあまりにも弱くなると「天地返し」といって、耕地の表土と下層土を入れ替えます。
なぜなら、土壌微生物が少なくなると野菜が育たないからです。
そこで漢方のバイブルの書、『神農本草経(しんのうほんぞうきょう)』にある、
「上薬は命を養うもので、無毒であり、長期服用しても人を傷つけず、身体を軽くし、
気を益し、不老長寿の作用がある」という言葉にひらめきました。
この『神農本草経』の漢方上薬の3つを使って補助材を作れば、草が発酵し熟成するのです。
今までと違い、2日で70度以上に発酵温度が上がります。
500リットルのタンクに米ぬかを入れ、草をいっぱい入れて発酵熟成したら、2日で70度以上になり草もトロトロになります。
そして、臭いもあまりしないのです。
さらにもう一つ、畑に漢方の補助材を埋め、その上に雑草や野菜カス等を米ぬかと草エキスを混ぜながら何層にも重ねていきます。
最後にビニールシートで覆います。
するとたった1日で60℃に発酵し、2日で70℃以上発酵温度が上がります。
1週間くらいで草の堆肥ボカシができるのです。
また、畑の土壌微生物が1ヵ月くらいで極端に元気になります。
堆肥ボカシは1週間くらいででき、畑は1ヵ月で土壌微生物が増えて力強くなるというわけです。
草の堆肥ボカシ仕込み
2日目 発酵温度65度
7日目 発酵温度70度
25日目 堆肥ボカシの完成
畑の土壌が元気になり、肥料を使わずに元気な野菜が採れます。
現在3ヘクタールある藤ちゃん農園の土地で実践しています。
今年の異常な暑さにも負けず、野菜が信じられないくらい収穫できています。
これが藤ちゃん農法です。
運営:藤ちゃん農園/NPO法人地球友の会
問合せ先:fujichanfarm@gmail.com